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古墳群の世界遺産登録見据え堺のご当地料理探そう 市がPR費の助成制度

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古墳群の世界遺産登録見据え堺のご当地料理探そう 市がPR費の助成制度

 堺市は、堺との関わりが深いご当地料理を発掘するため、料理のPR経費を補助する制度を創設し、事業者の募集を始めた。全国では香川県のさぬきうどん、名古屋のきしめんやひつまぶしなど各地の名物料理が知られているが、堺市内にはこれといったレシピがない。百舌鳥(もず)・古市古墳群の世界文化遺産登録をにらみ、国内外の観光客に市内で食事を楽しんでもらうことで、経済波及効果をねらう。

 市は平成25年度から「堺市シティプロモーション認定事業」として市の魅力発信につながる取り組みに対し、100万円を上限に補助。25年度2件、26年度2件、27年度4件、28年度2件を採択した。ただ、対象は特に料理などにしぼっておらず、イベントや情報誌発行などで、料理関係としてはアナゴ料理を食べられる店を紹介するマップ作製が助成対象となった。

 こうした中、堺、羽曳野、藤井寺3市にまたがる百舌鳥・古市古墳群を世界文化遺産の国内推薦とするかどうかを審議する国の文化審議会が7月にも開催される。3市などは今年の国内推薦獲得、平成31年の世界文化遺産登録を目指している。

 世界文化遺産に登録されれば、国内最大で全長486メートルの仁徳天皇陵古墳を含む百舌鳥古墳群がある堺市に、国内だけでなく世界から多くの観光客が訪れることが予想される。このため、堺市は新たに、ご当地料理発掘を目指し、堺との関わりが深い料理のPR経費を助成する制度を創設。助成額の上限はこれまでの100万円から150万円に増やした。

 PR経費を補助するご当地料理は「堺に関連するストーリー持つ料理」と規定。料理開発の歴史や経緯などに堺との関連性を求めている。堺市は大阪市に隣接し、これといったご当地料理がないことから、古墳などを訪れても、昼食や夕食は大阪市内でとる観光客もいる。ご当地料理を発掘することで、滞在時間を延ばし、経済波及効果に期待している。

 堺市広報部の担当者は「世界文化遺産登録だけでなく、2年後には国内でラグビーワールドカップが開かれる。国内外からの多くの観光客が予想され、堺のご当地料理は必要」と話す。新聞広告やWEBサイト作成など全国発信の取り組みに市が補助を行うとしている。

 堺市内の3店舗以上で提供されている料理が対象。申請書は市ホームページからダウンロードできる。6月30日必着で、市広報部シティプロモーション担当に申し込む。問い合わせは同担当(電)072・228・7340。