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渇水で名水飲めず 狭井神社薬井戸の給水停止 奈良

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渇水で名水飲めず 狭井神社薬井戸の給水停止 奈良

 三輪山(467メートル)からの清水がわき出し、多くの人が水をくみに来る大神神社の摂社・狭井(さい)神社の「薬井戸(くすりいど)」が渇水のため井戸水の水位が低下、同社が今月3日から給水を停止していることが12日、わかった。「薬井戸の水は万病に効く」との言い伝えがあり人気を集めているが、いつ給水を再開できるかはわからない状態という。

 大神神社によると、今春は例年に比べて雨が少なく、井戸の水位が低下。今月から夜間(午後6時~翌日の午前6時)の給水を停止していたが、水位が回復しないため、3日から完全な給水停止に踏み切った。

 狭井神社の祭神は病気平癒や健康の神様とされる荒魂(あらみたま)。井戸は拝殿横にあり、スイッチを押すと自由に水をくむことができるようになっている。ペットボトルなどを持って水をくみに来る人があとを絶たず、三輪山を登山する人や、山辺の道を歩くハイカーらののどを潤している。

 大神神社では境内に看板を立てて、給水停止を知らせているが、知らずに訪れる人もいるという。同社では「夏場の給水停止はこれまでにもあったが、春のこの時期の停止は珍しい」とし、「水をくみに来られる方には申し訳ないが、渇水は自然のことなので、どうしようもありません」としている。