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水の恵み、先人の営みに感謝 小豆島の農業用ため池で水神祭

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水の恵み、先人の営みに感謝 小豆島の農業用ため池で水神祭

 小豆島(香川県)最大の農業用ため池「蛙子(かえるご)池」(土庄町肥土山、貯水量約64万トン)で8日、蛙子池土地改良区(佐伯駿理事長)が水神祭を営み、参列した農業関係者ら50人が、水の恵みと同池の造営や維持に尽くした先人への感謝とあわせて豊作を祈願した。

 同池は天和4(1684)年から貞享3(1686)年にかけて、庄屋の太田伊左衛門典徳が私財を投じて造営。現在、同地区で上演される「肥土山農村歌舞伎」は同池の完成を祝った村芝居が起源で、氏神、離宮八幡神社と典徳「豊水分霊神社」への感謝を込めて今年も3日に奉納された。

 同池は平成27、28年度に耐震対策で水を抜き取って改良工事を実施した。8日に堰堤で営まれた水神祭は改良後初めてとなった。同池が潤す田畑は約80ヘクタール。今春は低温のため4~5日ほど田植えが遅れているという。

 久々に満々と水をたたえた池を見ながら佐伯理事長は「収穫まで水の心配はない」とあいさつし、荒廃傾向にある農地の環境を良くして有効に使うように訴えていた。