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自己研鑽に小豆島おへんろ 「人間塾」主催で大学生ら75キロの行程へ

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自己研鑽に小豆島おへんろ 「人間塾」主催で大学生ら75キロの行程へ

 小豆島霊場(香川県)を自己研鑽(けんさん)の場に活用する一般財団法人「人間塾」(東京都千代田区、仲野好重塾長)が3日、「小豆島おへんろ」を開催し、塾生の大学生21人中16人が参加して53の札所(全行程約75キロ)を4泊5日で巡る徒歩巡拝に挑んだ。

 人間塾は志のある若者の支援を目的に学生への奨学金やボランティアなどへの助成、講演や研修会を通しての人材育成を実践。小豆島での活動は「自分を見つめ直す」をテーマに観光やレジャー返上で札所を歩き、新たな気付きの機会にするのが狙い。

 この日、正午過ぎに土庄町に到着するとすぐに白衣に輪袈裟(けさ)、菅笠と金剛杖(こんごうづえ)の遍路姿に着替えて巡拝を開始。同町にある小豆島霊場総本院を手始めに約8キロを歩いて9札所を巡拝した。初日の順路はあまり起伏がなかっただけに参加者はリラックスした様子で軽快に歩いていた。

 初めて参加した落合悠人さん(22)は将来、人工細胞や新エネルギーの分野に取り組もうと東京大学で応用化学を学んでおり「都会の喧噪(けんそう)から離れてじっくりと将来を考え、ヒントをつかみたい」と話していた。

 期間中は長く続く坂道や鎖を頼りに断崖を登る山岳霊場などが待ち受ける。仲野塾長は「寝食だけでなく辛いことを共有することで信頼できる友情が育まれるといい」と期待していた。