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“ラピュタの島”と話題の観光スポット 友ケ島の漂着ごみ一掃を 和歌山

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“ラピュタの島”と話題の観光スポット 友ケ島の漂着ごみ一掃を 和歌山

 ■グリーンバナー推進協会、プロジェクト立ち上げ

 緑に覆われた砲台跡など独特の雰囲気が観光客の人気を集め、アニメの舞台に似ているとも話題の友ケ島(和歌山市加太沖)。しかし、島には都市圏から大量の漂着ごみが流れ着き、地元の観光協会などは頭を悩ませている。そこで、環境保全活動に取り組む一般社団法人「グリーンバナー推進協会」(東京都)は今春、島のごみの撤去を推進するプロジェクトを立ち上げた。海岸の“漂着ごみゼロ”を目指し協力を呼びかけている。

 「どこからこんなにごみが…」。先月下旬、同協会が主催した清掃活動に集まった約10人のボランティアは、島の海岸に打ち上げられた大量のごみを見て驚いた。約30袋(約150キロ)分を拾った。

 多くはペットボトルや紙パックなどの家庭ごみ。同協会によると、いずれも大阪や兵庫の河川から大阪湾に流れ出て、島に流れついたものだという。浜風で山中にもごみは飛散している。

 友ケ島は、スタジオジブリのアニメ「天空の城ラピュタ」の舞台に似ているともされ、“ラピュタの島”と話題になった観光スポットだ。市観光課によると、同島を訪れる観光客数は、平成26年(約3万7千人)から増加し、27年には約5万7千人、28年は約6万7千人を記録した。

 「せっかく観光地として定着してきているのに、島の海岸が汚いのはもったいない」と、同協会の榎本貴志事務局長。環境保全プロジェクト「“ラピュタの島”に漂着する都会ゴミをなくしたい!」を立ち上げ、同協会のホームページなどで参加の呼びかけを始めた。

 同プロジェクトは、関西電力の社会貢献応援事業「みんなでわっしょい!プログラム」に参加。電気の利用者が、毎月の使用量などに応じてたまる「はぴeポイント」を同プロジェクトに投資する仕組みで、1ポイント1円。期間は8月末まで。同協会は目標を50万ポイントに設定し、ごみの回収効率を上げるため、中古の軽トラックの購入を目指すという。

 また、同協会は地元の加太観光協会などと協力し、清掃活動を定期的に実施。インターネットなどで県内外に発信し、河川へのごみのポイ捨てをやめるよう訴えている。10月には100人以上のボランティアによる大規模な清掃活動を実施予定で、榎本事務局長は「時間はかかるが、意識が広がれば、河川へのポイ捨ても減るはず」と期待している。