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三重県立美術館が35周年、22日から記念名品展 蕭白の襖絵など公開

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三重県立美術館が35周年、22日から記念名品展 蕭白の襖絵など公開

 県立美術館(津市大谷町)は今年で開館35周年になる。昭和57年9月の開館以来、年に5、6回の企画展を重ね、開館当初で約600点だった所蔵点数は現在、6千点を超えるという。同館では11月にかけ35周年記念展を展開、22日から第1弾の「ザ・ベスト・オブ・コレクション~美術館の名品」が始まる。

 同展示(6月18日まで)では、西洋美術コレクションの優品をまとめて展示するほか、江戸期の画家、曾我蕭白(しょうはく)の「旧永島家襖絵」(国重要文化財)を前後期に分けて全点公開する。

 えりすぐりの作品約140点の中には、スペイン絵画の黄金期を代表するバルトロメ・エステバン・ムリーリョの「アレクサンドリアの聖カタリナ」(1645~50年頃)をはじめ、マルク・シャガール、パブロ・ピカソ、サルバドール・ダリなどの名作が並ぶ。

 「色彩の魔術師」とも評されるフランスの画家、ピエール・ボナールの「ヴェルノンのセーヌ川」(1912年)は昨年寄贈されたもので、初公開となる。

 「旧永島家襖絵」は、蕭白が伊勢地方を遊歴した1764年頃に明和町の永島家に描いた44面の襖絵。「奇想の画家」とも称される蕭白の快作で、枠にはまらない魅力を実感できる。

 同館は、日本の近代絵画史をたどる作家の作品を収集しており、紹介も今回の目的。速水豊館長は「収集と保存という美術館の原点を見直し、未来の人々に向けて充実させていく使命を感じてもらえる機会になれば」と話している。

 記念展は第2弾で、オランダの芸術家による「テオ・ヤンセン展」(7月15日~9月18日)、第3弾は「本居宣長展」(9月30日~11月26日)を予定。問い合わせは同館(電)059・227・2100。