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笑い満載、シニアの実像に挑戦 市川の劇団「波瀾ばんばん座」22日初日 千葉

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笑い満載、シニアの実像に挑戦 市川の劇団「波瀾ばんばん座」22日初日 千葉

 市川市を拠点とするシニア劇団「波瀾(はらん)ばんばん座」が初のオリジナル作品「私は今日まで生きてきました」(吉原広・作)に挑戦する。懐かしい昭和歌謡とフォークソングの名曲に乗り、夢に向かって突き進むシニア世代の実像を笑い満載で演じる。22、23の両日、市文化会館(同市大和田)で上演する。

 日曜日の午後、桜吹雪舞う市川市大野町の農業施設で劇団員たちが本番直前の稽古に取り組む。フォーク歌手の軽快な曲が流れる。演出の吉原広さん(67)が「はい。この曲の感じで、テンポよく」と指示する。

 物語は現代の市川が舞台。元大学教授や元バー経営者、主婦らのシニア世代が「自分たちの城が欲しい」として活動拠点「サロン・ピチピチ」を開設する。そこに国際的な詐欺師や刑事らが登場して物語は急展開していく。

 劇団は平成24年、名倉ゆみこさん(49)が元気なシニア世代に呼びかけて結成した。劇団員は60~70代の22人。これまで名作を中心に上演してきた。名倉さんは「今回、劇団員から『オリジナル作品をやりたい』という熱い要望があり、吉原さんに脚本を頼んで実現しました」と語る。

 脚本執筆を前に多彩な経歴を持つ劇団員たちが自分の人生を語り合った。石川襟(えり)子さん(74)は「私は銀座でバーを経営していました。脚本にはみんなの半生がよく盛り込まれている」と話す。「サロン・ピチピチ」の発案者役を演じる丸山緑さん(75)=ピアノ教師=は「歌と踊りがたくさんあって、稽古は楽しい。観客がわくわくして『自分もがんばろう』という気持ちになれば」と笑顔で話す。

 吉原さんは「シニア世代が戦後の経済成長を支えてきた。役者たちは舞台から陽気なエネルギーを放つ。笑いがいっぱいの面白い芝居に仕上がりました」と来場を呼びかけている。

 22、23日はいずれも午前11時と午後3時開演。当日2500円。問い合わせは(電)090・6707・4800(名倉さん)