産経ニュース

潮干狩りの楽しみ知って 和歌山・片男波干潟で児童ら招き体験会

地方 地方

記事詳細

更新


潮干狩りの楽しみ知って 和歌山・片男波干潟で児童ら招き体験会

 ■アサリ復活に向けて地元漁協と行政奮闘

 和歌山市の片男波(かたおなみ)干潟で26日、地元の和歌浦小学校の児童らを招いた試験的な潮干狩りが行われる。片男波干潟は、ピーク時には約7万人の潮干狩り客でにぎわったが、アカエイやツメタガイなどによる食害の影響でアサリが激減し、平成20年を最後に潮干狩りが中止に。かつてのにぎわいを取り戻そうと、地元の和歌浦漁協がアサリの回復に向けた活動を展開しており、同漁協は「まずは子供たちに潮干狩りの楽しみを知ってもらい、完全復活につなげていけたら」としている。

 片男波干潟はかつてはアサリの生息地で、4~6月の潮干狩りシーズンには県内外から多くの観光客が訪れ、14年には約7万人が潮干狩りを楽しんだとされるが、年々、アサリの数が減少。20年を最後に潮干狩りが行われなくなっている。

 市によると、アサリが減少したのは、魚類のクロダイ、アカエイや貝類のツメタガイなどのアサリの天敵による食害が発生したのが原因という。

 こうした状況を打開しようと、地元漁協や行政がアサリの復活に向けた取り組みを開始。22年度に和歌川漁協が市の補助を受け、「食害防止ネット」を張る作業を開始。26年度、同漁協が解散して以降は和歌浦漁協が活動を引き継ぎ、ネットの拡張や天敵の駆除に努めてきた。

 今回、アサリの生育状況の調査を兼ねて地元の和歌浦小の小学3~6年の児童約150人を招いて潮干狩りの体験会を実施することが決まった。片男波干潟のアサリからは今月18日に麻痺性貝毒が検出されているが、体験会で取れたアサリは持ち帰りは禁止しており、アサリを口にしない限り健康被害が出ることはないという。

 同漁協の横田邦雄副組合長は「子供たちに干潟になじんでもらい、海のことを好きになってほしい」。同漁協とともに、潮干狩りの再開に向けた取り組みを進める同市農林水産課は「潮干狩りを体験したこともない子供もいると思うので、干潟の生き物に親しんでもらえたら」と話していた。