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宮崎・日向灘で「スロー地震」調査 南海トラフ予測力底上げへ

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宮崎・日向灘で「スロー地震」調査 南海トラフ予測力底上げへ

 京都大と東京大の研究チームは、宮崎県沖の日向灘で、プレート(岩板)同士の境界面で観測されている「スロー地震」の本格的な調査を始めた。南海トラフ巨大地震の発生も想定されるこの海域で詳しいメカニズムを調べ、大地震との関連性を解明して予測する力を底上げする。

 スロー地震は、プレート同士の境界面がゆっくりと滑った場合に生じるとされるが、人が体感できる強さの揺れは起こらない。東海-九州沖の海底に延びる溝「南海トラフ」では、日本列島側の「ユーラシアプレート」の下に、太平洋側の「フィリピン海プレート」が沈み込むプレート境界で発生しているという。

 京都大防災研究所宮崎観測所(宮崎市)の山下裕亮助教(31)=観測地震学=によると、東日本大震災の発生直前も、震源地の周辺でスロー地震が起こった。「巨大地震の発生を後押ししている可能性があるが、因果関係は明らかではない。南海トラフ地震に備えるためにも、調査を積み重ねる必要がある」と語った。