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五輪事前キャンプ実施でパラオと合意 茨城・常陸大宮市と宮城・蔵王町

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五輪事前キャンプ実施でパラオと合意 茨城・常陸大宮市と宮城・蔵王町

 2020年東京五輪・パラリンピックで、宮城県蔵王町とともにパラオ共和国選手団の事前キャンプ地の誘致を目指す常陸大宮市は21日、同国の内諾を得て事前キャンプ実施の基本合意書を締結した。合意書の締結は県内自治体では初めて。パラオ側は早ければ来年から選手の強化合宿を実施したいとしている。(上村茉由)

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 東京都千代田区の全国町村会館で行われた締結式には、常陸大宮市の三次真一郎市長、蔵王町の村上英人町長、同国オリンピック委員会のフランク・キヨタ会長らが出席。合意書に署名し、笑顔で固い握手を交わした。

 三次市長は「率直にうれしい。両市町でどういう取り組みができるのか協議しながら進めていく」と述べ、村上町長は「五輪以降も若者の交流を続けていける環境づくりを考えたい」と語った。

 キヨタ会長は「パラオの選手も良い能力を持っているが、施設や指導者が不足している」と述べ、今回の合意書締結を「選手にとっては扉が大きく開かれた。正しくトレーニングを積み、東京五輪に備えることができる」と歓迎した。

 常陸大宮市とパラオは、先の大戦中に同国で戦死した同市出身者の慰霊を通じて交流を開始。蔵王町には、同国に移住していた日本人が戦後、同町に引き揚げたというつながりがあり、交流を深めてきた。

 両市町は平成28年に同国の選手団らと人的、文化的な交流事業を推進する「ホストタウン」に認定されている。同年12月には「蔵王町・常陸大宮市東京オリパラ推進協議会」を設立。誘致に向けて連携してきた。

 パラオからは昨年のリオデジャネイロ五輪に競泳、陸上、レスリング、カヌーの4競技に5人が出場。東京五輪では柔道を加えた5競技に、人数を増やしての出場を目指している。今後は3者で交流を深めつつ、パラオ選手の能力向上やコーチらの指導力強化に向けて、両市町が協力して支援していく。