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「下寺尾遺跡」地域憩いの公園に 保存活用計画を決定 茅ケ崎市

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「下寺尾遺跡」地域憩いの公園に 保存活用計画を決定 茅ケ崎市

 茅ケ崎市は市北部に広がる国指定史跡「下寺尾官衙(かんが)遺跡群」の保存活用計画をまとめた。事業は平成48年度までで、発掘調査と公有地化を通じて段階的に整備を進め、史跡公園として活用する方針。市社会教育課の担当者は「長期の計画だが、貴重な遺跡を次世代に継承し、まちづくりに生かしていきたい」としている。

 同遺跡群は7世紀後半から8世紀前半にかけて営まれた高座郡の役所跡(高座郡衙)と下寺尾廃寺(七堂伽藍(がらん)跡)などで構成される。遺跡群の西側では船着き場と祭祀(さいし)場の跡が発掘されるなど、当時の律令国家体制を知る上で貴重であることから、27年に国指定史跡となった。茅ケ崎北陵高校の校庭が遺跡群に含まれており、県教育委員会は同高校の移転方針を示している。

 保存活用計画では、32年度までに下寺尾廃寺の公有地化を進め、さらに33~38年度の間、船着き場や祭祀場跡の案内表示や説明板を設置。39~48年度にかけて、ガイダンス施設や駐車場を整備し、周辺道路の迂回(うかい)なども検討する。

 市は史跡公園としての活用を目指し、「歴史文化に親しむことができる、地域の憩いの場」との構想を描いており、市文化資料館との一体的な活用や富士山を眺めることができる立地を生かした観光資源としての活用も図る。出土資料を展示するガイダンス施設を整備することで、情報発信を強化する方針だ。

 市は今年11月に市文化資料館で同遺跡群に関する特別展を開催。12月にはシンポジウムも開く。「学術的な調査研究とともに、郷土愛を育む拠点として整備を進める」(市社会教育課)としている。