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ミニSLで地域おこし加速 長岡の愛好家製作、市も補助金 新潟

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ミニSLで地域おこし加速 長岡の愛好家製作、市も補助金 新潟

 長岡市和島地域の住民らでつくるグループ「椿の森倶楽部」が20日、地元の愛好家が製作したミニSLを10年ぶりに同市籠田の熊野神社の境内によみがえらせた。かつてSLが運行されていた越後鉄道(現JR越後線)の歴史を伝えるとともに、交流の場を提供して地域活性化につなげるのが狙い。市も補助金を出してプロジェクトを支援。同倶楽部は要望に応じ無料で運行する方針で、年間を通じた定期運行も検討している。

 ミニSLの所有者は和島地域に住む佐藤昭一さん(90)。幼少期からSLが好きで、実物の9分の1に当たる大きさのミニSLを95万円ほどで購入。自ら組み立て、平成2年から道の駅のイベントなどで運行してきたが、ここ10年は「運休」の状態だった。

 熊野神社は椿が群生していることから「椿の森」と呼ばれるものの、地域の人口減少に伴って人が集まる機会が少なくなっていた。そこで同倶楽部はミニSLを走らせ、にぎわいを取り戻そうと佐藤さんに協力を呼び掛けたという。

 乗客第1号となったのは同市小島谷の市立和島幼稚園に通う園児24人。石炭と水を使い「シュー」と勢いよく蒸気を吹き出しながら軌道の上を走るミニSLに乗り、うれしそうな笑顔をみせた。

 池田あやめちゃん(5)は「走るのが楽しかった。また乗りたい」と気に入った様子だった。

 運行の総事業費は約97万円で、大半は市の補助金約77万円で賄う。線路の総延長は約90メートルで、今後さらに延ばす予定という。

 3月上旬から線路の敷設作業などに取り組んできた同倶楽部の小林克也さん(30)は「途中で投げ出したくもなったが、子供たちが喜んでいる顔を見られて、やってよかったと感じた」と手応えを感じていた。ミニSLの運転手を務めた佐藤さんも「子供たちが楽しそうでよかった」と、顔をほころばせた。