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【夢を追う】鷹匠・石橋美里さん(4) 「死」を通して「生」伝えたい

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【夢を追う】
鷹匠・石橋美里さん(4) 「死」を通して「生」伝えたい

ハヤブサ型ラジコンを手にする石橋さん ハヤブサ型ラジコンを手にする石橋さん

 《「食育」をテーマとした教育機関作りも夢見る》

 すべての学校で、生きたヒヨコをさばけるわけではない。その場合、冷凍した肉を持っていきますが、「命をいただく」ということがそれで本当に伝えられるのか。

 自宅に教室をつくり、食の教育をやりたい。命を奪うことで、私たちは生きている。死を通して、命の大切さを学ぶという考えに共感してもらえる保護者や、先生に集まってほしい。

 《害鳥排除では最近、鳥のように羽ばたいて飛ぶラジコンを使い始めた》

 都会など、タカを飛ばすには制約が多い場所も多い。また、鳥インフルエンザが流行すると、タカも飛行や移動の自粛を余儀なくされます。

 そんなタカが使えない場面でも、野鳥に困っている人がいる。どうしたら良いか考えた結果が、機械の鳥でした。海外の技術をベースに、父が開発しました。

 外観や羽ばたき方はハヤブサに似せています。ずっとタカを見ている私たち親子だからこそ、作れた。風に乗って滑空する様子は、本物と見間違うぐらいです。今は、安定した飛ばし方などの研究と練習を続けています。

 タカは訓練しても、指示に従わないリスクがある。生き物ですから当然です。でも、機械にはそのリスクはない。機械を使うことで、任せてもらえる仕事があり、可能性が広がるかもしれない。

 私とタカは、もっといろんなことができるはずです。可能性を広げるためにも、新しい取り組みにどんどん挑戦していきたいですね。(聞き手 中村雅和)