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出雲・経島でウミネコ産卵調査 379個の卵を確認

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出雲・経島でウミネコ産卵調査 379個の卵を確認

 ウミネコの繁殖地として国天然記念物に指定されている島根県出雲市大社町の経島(ふみしま)で、市が20日、今シーズンの産卵状況を調査し、209カ所の営巣と379個の卵を確認した。市は「産卵数は過去2番目に少ないが、近年は繁殖行動がずれ込む傾向にあり、調査の日程を再検討する必要もある」としている。

 経島は、同市・日御碕漁港の100メートル沖にある面積約4千平方メートルの無人島で、一般の立ち入りは禁じられている。ウミネコは冬に飛来し4~5月に産卵して夏に島を離れる。

 市文化課は毎年4月20日前後に産卵状況を、5月20日前後に孵化(ふか)状況を調査。今回は、島根野生生物研究会員の浜田義治さんが専門調査員を務め、同課職員らと合わせて4人が経島に渡り、340平方メートルの調査区画について調べた。

 この結果、営巣数は209カ所で昨年の180カ所などに続き過去4番目の少なさ。卵の数は379個と最も少なかった昨年の339個に次ぐ少なさだった。一方、飛来数(3月24日現在)は1883羽と過去5年間で最多。同課文化財保護係の柳楽雅重主任は「確認された巣の90%以上で卵が1~2個しかなく、今後産卵が進む可能性もある。孵化状況調査は日程変更も検討したい」と話している。