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創意工夫功労者表彰 新たな指紋採取方法を考案 警察官2名受賞 長野

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創意工夫功労者表彰 新たな指紋採取方法を考案 警察官2名受賞 長野

 諏訪署刑事課鑑識係長の中村千之警部補(39)と辰野町警部交番主任の渕山渉巡査部長(37)が、指紋を正確に採取する新たな方法を考案したとして、文部科学大臣の「創意工夫功労者表彰」を受賞し20日、県警本部で尾崎(おさき)徹本部長から伝達された。

 両警察官は、県警本部刑事部鑑識課に所属していた平成27年春、粘着テープや水にぬれた部分に付いた指紋を採取する「エマルゲンブラック法」(EB法)に着目。指紋採取の際に使用するスプレーに入れる水に含まれるナトリウムやカルシウムといった不純物を「イオン交換樹脂」という合成樹脂で除去し、より鮮明に指紋を検出することに成功した。

 通常、不純物を取り除いた精製水を用いるが、この手法によれば精製水が手に入らない現場でも水道水などで代用することが可能だ。現在、諏訪署が実際に捜査に導入している。

 同表彰は、公官庁や研究機関、一般企業などあらゆる分野で装備資機材や事務機器を改良、改善して顕著な実績を残した人を対象に昭和35年から実施されている。今年、警察分野では全国で7件13人が表彰され、県警では24件39人目で26年以来の受賞者となった。

 中村警部補は「長野県発の捜査方法が全国でも活用されるよう実績を積み上げ、1件でも多くの事件検挙につなげていきたい」と意気込みを語った。