産経ニュース

廃校舎で地元産植物の化粧品づくり 地域活性化の特産品に 鹿児島・南大隅町

地方 地方

記事詳細

更新


廃校舎で地元産植物の化粧品づくり 地域活性化の特産品に 鹿児島・南大隅町

廃校舎を工場にした「ボタニカルファクトリー」の黒木靖之氏 廃校舎を工場にした「ボタニカルファクトリー」の黒木靖之氏

 自然豊かな鹿児島県・大隅半島南端で小学校の廃校舎を工場にし、県内で栽培される植物を使ってつくる化粧品が話題になっている。地元の南大隅町のハーブやかんきつ類などにこだわった。今夏には、旬のパッションフルーツを生かした季節限定商品の販売を予定しているという。

 化粧品会社を辞めた黒木靖之氏(48)が昨年、「ボタニカルファクトリー」を故郷で起業した。化粧品づくりは農業と共に歩むことができる産業だという。「全国で、地域を盛り上げる新たな特産品になりうる」と意気込む。

 廃校舎は広大な照葉樹林に囲まれる。昔の写真が飾られたままの“校長室”で作業着に着替え、蒸留機械が並ぶ“職員室”に入ると、ホーリーバジル、かんきつ類のヘツカダイダイなどの爽やかな匂いに包まれた。南大隅町は温暖な気候に適した薬草が多く栽培される。契約農家から購入したゲットウやハーブのほか、指宿産のクスノキ科のホウショウなどで化粧水やシャンプーをつくり販売にこぎ着けた。アルコールや添加物は使わない。「BOTANICANON(ボタニカノン)」と名付けた。

 黒木氏は「地域の特性を生かした地産化粧品をつくりたい」と話した。