産経ニュース

鹿児島・与路島で「墨書白磁」見つかる

地方 地方

記事詳細

更新


鹿児島・与路島で「墨書白磁」見つかる

与路島で見つかった墨書白磁片の赤外線写真(瀬戸内町教育委員会提供) 与路島で見つかった墨書白磁片の赤外線写真(瀬戸内町教育委員会提供)

 鹿児島・奄美大島の南にある与路島の小中学校敷地で、墨文字が書かれた白磁器の破片が見つかり、鹿児島県瀬戸内町の教育委員会が発表した。日宋貿易品の可能性がある。「墨書白磁」の発見は南西諸島では初めてという。

 昨年10月、児童生徒が校庭の清掃活動で集めた落ち葉の中から、抜水茂樹教頭が偶然見つけた。破片は器の底の部分に当たり、大きさは縦約9センチ、横約7センチ。

 南九州の歴史に詳しいラ・サール学園の永山修一教諭が鑑定した結果、福岡市の博多遺跡群で数多く出土事例がある12世紀ごろの墨書白磁と分かった。墨書の専門家に文字を照会したところ、「荘綱」と読むことができ、荷物の所有者を表した可能性があるという。

 永山氏は「(奄美大島の東にある)喜界島の城久遺跡群では、中国産陶磁器が大量に見つかっている。活発な貿易活動を示すものだ」と話した。