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近鉄不動産など博多駅前に高級ホテル 筑紫口周辺、再開発の呼び水に

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近鉄不動産など博多駅前に高級ホテル 筑紫口周辺、再開発の呼び水に

 近鉄不動産などは19日、JR博多駅(福岡市博多区)の筑紫口前に、「近鉄博多ビル(仮称)」を建設すると発表した。富裕層向けの高級ホテルが入り、福岡市が創設した容積率緩和策の適用第1号となる見通し。平成31年夏ごろの開業を目指す。市は筑紫口周辺再開発の呼び水にと期待する。 (中村雅和)

 28年3月に営業を終了した博多都ホテルの跡地に建設する。

 地上13階地下3階建てで、ホテルは3~13階に入る。客室面積(シングル)は最小でも、これまでの1・5倍以上の30平方メートルとする。内装は博多織の絵柄をモチーフにする。宿泊料金(1室あたり)は従来の8600円から、2万~3万円程度に引き上げる。

 最上階の13階には、宿泊客以外も利用可能な温泉施設をつくる。

 地下1階と地上1、2階は商業施設が入る。地下1階は地下鉄の駅コンコースと直結させ、約400台の駐輪スペースも設ける。

 近鉄グループでホテルを運営する「近鉄・都ホテルズ」の二村隆社長は「福岡は可能性のある都市であり、高品質なホテル開発で、東京や大阪に続く候補に位置付けていた。市の掲げるアジアの交流拠点都市形成に貢献する、新たなランドマークとしたい」と語った。

 一方、福岡市は富裕層を対象とした高級ホテル建設を推進している。

 昨年12月、「客室面積30平方メートル以上」などの条件を満たしたホテルに関して、容積率を最大で50%上積みする優遇策「ハイクオリティホテル建設推進制度」を創設した。近鉄グループのホテルは、制度適用第1号となる見通しだ。

 さらに市は、今回のホテルを、博多駅筑紫口の再開発のきっかけにしたいと狙う。駅東側の筑紫口周辺は、西側の博多口と比べて、再開発が遅れている。

 高島宗一郎市長はこの日の記者会見で「新たなホテルは、国内外のVIPをお迎えするのにふさわしいものになるだろう。筑紫口側で再開発の起爆剤にもなる」と語った。