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外国人の被災体験を冊子に 熊本地震「教訓残したい」

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外国人の被災体験を冊子に 熊本地震「教訓残したい」

 熊本大の留学生5人のグループが、昨年4月の熊本地震で被災した外国人の「困難な体験」を英語の冊子にまとめた。大学院で薬学を学ぶミャンマーのカイ・ザー・ウィン・ミンさん(31)は「次の災害に備え、教訓として残したい」と話した。

 アルメニア人大学院生は寄稿した体験談で、最初に最大震度7の揺れが起きた昨年4月14日の「前震」の際に「恐ろしくてアルメニアの母親に電話したがつながらなかった」とつづった。不安が募り、大学体育館に避難し、友達を見つけたときには「思わず涙が出た」という。

 外国人を対象にした被災調査では「言葉が分からずパニックになった」など、多くの人が日本語の難しさに言及した。緊急情報や避難所での英語情報は少なかったため「次に起こること」を把握できず、何をすれば良いか分からなかったという。

 グループは英国、パプアニューギニアとミャンマーの留学生でつくる「熊本地震体験プロジェクト」(KEEP)。冊子はA5判、44ページで、全国の約180の大学などに配布した。KEEPのホームページ(https://kumadaiquake.wordpress.com)でも閲覧できる。