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障害者の感覚学ぶ インクルーシブ教育知る企画展 兵庫教育大資料館

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障害者の感覚学ぶ インクルーシブ教育知る企画展 兵庫教育大資料館

色覚障害者から見た景色を体験するコーナー=加東市下久米 色覚障害者から見た景色を体験するコーナー=加東市下久米

 障害の有無に関わらず、誰もが同じ地域の学校で学ぶ「インクルーシブ教育」について理解を深めてもらおうと、加東市下久米の兵庫教育大学教材文化資料館で企画展「インクルーシブ教育に向けて」が開かれている。特別支援学校で使われる教材の紹介や色覚障害者が見える景色を体験するコーナーなども設置されている。

 インクルーシブ教育は、平成18年に国連総会で採択された「障害者権利条約」で掲げられた理念で、23年には障害者基本法が改正され、国は同教育システム構築に向けてモデル校やモデル地域の指定を進めている。

 県教委によると、県内では、公立の特別支援学校(分校含む)は47校あり、小中高にあたる児童生徒は28年5月1日現在で5367人で全体の0・89%。モデル校の指定はないものの、県立こやの里特別支援学校分教室が猪名川高内に設置されているほか、授業や学校行事での交流や共同学習に取り組んでいる学校もあるという。

 同館での企画展では、特別支援学校で使われている教材約15点のほか、「色覚障害」「発達障害」や「ディスレクシア」と呼ばれる読み書きの学習困難障害などについて解説するパネルなどを展示。タブレット端末を使ったICT(情報通信技術)教育や、教育現場などで活用されているアプリを体験するコーナーもある。

 色覚障害者が見える景色を体験するコーナーでは、壁に貼られた色鮮やかな魚や木などをタブレット端末越しに見ると、オレンジ色が茶色っぽい色に見えたりし、見え方の違いが分かる仕組みになっている。

 小学教諭を目指しているという同大4年の田原充朗さん(21)は「自分が教師になったとき、板書などの際にもっと工夫できるのではないかと考えさせられた」と話していた。

 同展は8月31日まで開かれている。