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【夢を追う】鷹匠・石橋美里さん(2) 中世ヨーロッパの本で勉強

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【夢を追う】
鷹匠・石橋美里さん(2) 中世ヨーロッパの本で勉強

小学5年のころの石橋さん。相棒は「桃太郎」だ 小学5年のころの石橋さん。相棒は「桃太郎」だ

 《幼い頃から、犬や猫など、動物に囲まれた生活を送った。父親の仕事の都合で、小学校1年生の夏休みに、タイに渡った》

 最初、犬を飼ってもらうという約束でしたが、住宅の事情で無理だった。代わりに、マーケットで見つけたタツノオトシゴを買ってもらいました。「ポケモン」のキャラクターに似ていて、一目ぼれだったんです。

 飼育は楽しかった。特に餌やりは好奇心をくすぐられました。

 タツノオトシゴの餌は、生きた甲殻類です。小さなおちょぼ口なのに、大きな餌をどんどん食べます。「どうやって食べているんだろう?」と、水槽の前でずっと観察しました。

 次にモモンガを飼いました。一方的に餌をやるだけでなく、リアクションがあり、心のキャッチボールができた、と感じました。

 タカを間近で見たのも、タイが初めてでした。

 とても大きく、びっくりしました。「モモンガ以上に、何でもできるに違いない」と、わくわくしました。

 《小学2年生の夏、帰国が決まった。検疫などで動物は手放さざるを得なかったが、日本で新たな出合いがあった》

 福岡県内に猛禽(もうきん)類を取り扱う店があると聞き、連れて行ってもらいました。何十万円もする値段にびっくりし、店では父に何も言い出せませんでした。

 でも、諦めきれなかった。

 「想像もできないような行動をとるだろう、それを見てみたい」。その夜、父にねだりました。

 家にやってきたのはチョウゲンボウというハヤブサの一種です。ハトぐらいの小さな猛禽類です。Q太郎と名付けました。本当にかわいかった。

 父にインターネットなどで、飼い方を調べてもらいました。手探りの調教でしたが、ヒモも付けずに、飛ばせるようになりました。

 しかし、別れは突然でした。4年生の冬、体調を崩したのです。近所の獣医さんに見せましたが、「分からない」と答えるばかり。

 今から考えれば、店で買って与えた餌が悪かった。でも、当時は何も分からない。冷たくなり、動かなくなるQ太郎に、何もしてやれなかった。ショックでした。

 しばらく、Q太郎ロスでした。何も飼う気になれなかった。ただ、二度とこんな思いをしなくていいようにと、獣医になりたいと思うようになりました。

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