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野良猫1000匹に不妊・去勢手術へ 神戸「人と共生」推進協設立

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野良猫1000匹に不妊・去勢手術へ 神戸「人と共生」推進協設立

事業計画などを決めた神戸市人と猫との共生推進協議会の設立総会=神戸市中央区 事業計画などを決めた神戸市人と猫との共生推進協議会の設立総会=神戸市中央区

 1日施行の「神戸市人と猫との共生に関する条例」に基づき、市が立ち上げた推進協議会の設立総会が17日、市役所で開かれた。野良猫の繁殖を抑制するため、5月中旬までに「繁殖制限対策区域」を選定し、今年度中に約千匹の不妊・去勢手術を実施することを決めた。

 同条例は全国で初めて野良猫の繁殖制限に特化し、将来的な猫の殺処分数ゼロを目的としている。市によると、平成28年度に市動物管理センターが引き取った猫579匹のうち、406匹が殺処分された。殺処分率は70・1%だった。

 設立総会には、市獣医師会や市自治会連絡協議会の代表ら約20人が出席。野良猫の不妊・去勢手術を全額公費で行うことを盛り込んだ事業計画などを決議した。事業には市の補助金1100万円を充てる。

 繁殖制限対策区域は市内約120カ所を想定。5月初めにも野良猫に関する情報を受け付け、生息状況や住民の苦情を考慮した上で、優先的に行う区域を決めるという。公共の場での野良猫への餌やりに関するガイドラインも年度内に策定する。

 市獣医師会長で、協議会の会長も務める中島克元さん(61)は「殺処分ゼロまでのスパンは長い。条例を機に、猫との関係を皆さんで真面目に考えていただければ」と話した。