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琵琶湖 アユの群れ、沖合に偏り 不漁の原因? 沿岸部、平年の3%

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琵琶湖 アユの群れ、沖合に偏り 不漁の原因? 沿岸部、平年の3%

 琵琶湖でアユの不漁が続いていることを受け、県などは30日、緊急対策会議を大津市内で開いた。調査の結果、アユは沖合に偏って分布しているため、沿岸のエリ漁で不漁になっている可能性があると報告された。県は引き続き調査を行った上で、人工河川への親魚の放流などの対策を行う方針。

 県漁連によると、今年1~3月の琵琶湖の活アユ漁獲量は1051キロで、昨年同時期(1万2377キロ)の10分の1以下。深刻な事態を打開しようと、県水産課や県水産試験場の職員、県漁連の関係者らが会議に出席した。

 県水産試験場は、今月のアユの魚群に関する調査結果を報告。沿岸の水深30メートル地点で行った通常調査では、平年の3%程度の13群を観測し過去最低となった。

 一方で、琵琶湖を東西に横断して沿岸と沖合をまんべんなく観測する調査では、昨年比1・2倍となる252群を観測した。

 同試験場は、アユは大きなものから沿岸部に移動して川へ遡上(そじょう)する習性があり、今年はアユの成育が遅れているため沖合に偏って分布していると指摘。沿岸でまとまって漁獲され始めるのは4月以降になると推測した。

 また、昨秋に琵琶湖で大量発生した植物プランクトン「ミクラステリアス」が、今年に入り収束傾向にあることも報告。アユの不漁との因果関係は不明だが、水温が上がる春に再び増える可能性も示唆した。

 漁連関係者からは「沿岸の水質がアユに合わなくなってきているのではないか」「生態系が狂ってしまった。このままでは、琵琶湖の漁業が壊滅する」などと懸念する声が相次いだ。