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福島4町村避難解除 帰還へ 生活インフラ整備加速

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福島4町村避難解除 帰還へ 生活インフラ整備加速

 東京電力福島第1原発事故の被害で、浪江町、川俣町山木屋地区、飯舘村に出ていた避難指示が31日午前0時に解除された。1日には富岡町でも解除される。対象となる地域では病院や商業施設、公共施設など生活インフラの整備が加速しており、住民の帰還を後押ししそうだ。

 ◆複合商業施設が開業

 原発事故で全域が避難区域となっている富岡町で30日、大型複合商業施設「さくらモールとみおか」が全面オープンした。同町では4月1日午前0時に避難指示が一部解除される。暮らしを支える拠点の完成で、住民の帰還の加速が期待されている。

 売り場面積は約4500平方メートル。昨年11月に飲食店3店舗とホームセンターが先行オープンしていた。30日はスーパーとドラッグストアが開店した。

 開業式典で宮本皓一町長は「買い物環境の拠点となり、にぎわいと交流の要として復興を大きく後押しするものだ」と語った。テープカットの後、スーパーが開店。店内には大勢の買い物客が詰めかけ、買い物を楽しんでいた。

 また、原子力災害現地対策本部長の高木陽介経済産業副大臣は、避難解除後も政府がなりわいの再生に全力で取り組む考えを示した。

 ◆双葉署本庁舎再開

 原発事故の影響で富岡町の本庁舎を閉鎖していた県警双葉署が30日、4月1日の避難指示解除に合わせて、6年ぶりに本庁舎での業務を再開した。

 再開式典には署員ら約140人が出席。菅野紀之署長は「帰還しようとする皆さまが一抹の不安も感じることのないように、古里に警察署があることで安心できるよう努める」とあいさつした。

 署員らは東日本大震災の犠牲者に黙祷(もくとう)をささげ、式典が終わると白バイやパトカーで一斉にパトロールへ出動した。

 双葉署は原発事故後に本庁舎を閉鎖し、平成24年10月から楢葉町の道の駅「ならは」を臨時庁舎としていた。

 帰還に備えて昨年10月から富岡町で準備宿泊をしている会社員、坂本栄司さん(62)は「双葉署員の熱心なパトロールのおかげで安心して暮らせている。引き続き頑張ってほしい」と期待を込めた。