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トヨタの愛知、日産の神奈川に続け 自動運転で群馬県と富士重工タッグ

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トヨタの愛知、日産の神奈川に続け 自動運転で群馬県と富士重工タッグ

 ■中小参入促しビジネス化

 早期実現が求められ、市場拡大が予想される自動運転技術で、県は関連技術分野への参入促進を強化し、富士重工業と連携したプロジェクトを進めている。21日には自動運転車関連事業参入促進セミナーを開催するなど、「事業集積のある自動車関連以外でも、自動運転に関心を持つ県内各企業を巻き込み、ビジネス化を加速させたい」(県次世代産業課)としている。

 県産業技術センターで開かれたセミナーには、自治体職員やIT企業、医療関係など自動車関連以外も含め約60人が参加した。

 高崎市の医療関係機器の開発に携わる20代男性は「国が熱心に進めるプロジェクトに、車とは直接かかわり合いはないが参加したい」と意欲を示す。

 次世代産業課も「運転中の体調急変に対応できる、と医療関係者も自動運転に強い関心を持つ」という。

 県は現在、富士重工とはドライバーの責任で「止まる、曲がる」という複数の操作を行う自動運転の「レベル2」実用化を目指し、群馬大学とはドライバーが関与せずシステムの責任で自動運転する最も高い「レベル4」を目指す2つのプロジェクトを進行中だ。

 この日のセミナーは、経済産業省自動車課の木村禎志氏が、2020年の東京オリンピックまでに自動運転を可能とするための国の取り組みや、国内外での現状などを講演した。

 また平成10年に自動運転車を開発し、27年から国内大学で初めて公道を使った実験を行う金沢大学の菅沼直樹准教授は、雪や強い雨などで白線が見えなくなるような悪天候での対策など課題を説明し「これからはソフトウエアの開発が中心となる」などと指摘した。

 県は、「富士重工は自動運転について22項目の技術的なニーズを示しており、県内企業で対応できるところがないかマッチングを進め、新年度には個別の商談に結びつけていきたい。トヨタの愛知、日産の神奈川など自治体もこの分野で企業との橋渡しに力を入れる。本県もオール群馬で関連事業参入促進を訴えたい」(次世代産業課)としている。