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土庄・農村歌舞伎の立ち稽古 「声や所作で表現難しい」 香川

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土庄・農村歌舞伎の立ち稽古 「声や所作で表現難しい」 香川

 香川県土庄町で5月3日に肥土山地区の住民が離宮八幡神社に五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈願して、奉納上演する農村歌舞伎の立ち稽古が始まり、毎夜、練習場「アクティブ大鐸(おおぬで)」に集まってそれぞれの演目を練習している。

 農村歌舞伎は小豆島の民俗芸能で江戸期から伝承されている。同地区では地元自治会の6組が毎年、順番に担当して、「肥土山農村歌舞伎保存会」とともに上演する。

 20日夜は、2幕目で「伽羅(めいぼく)先代萩 政岡忠義の段」を演じる5~14歳の子供12人が台本を手に、大人の指導を受けながら立ち稽古を行った。奥州伊達家のお家騒動を脚色した物語で、幼い主君の乳母である政岡が、権力を争う相手から、わが子を犠牲にしても主家を守る。目の前でわが子が刺殺される場面が見せ場。

 2月中旬に配役が決まり、これまで台本を読んでせりふを覚え、大きな声を出す練習を重ねてきた。せりふと所作を合わせ、喜怒哀楽を表現するのは立ち稽古からで、敵役となる栄御前を演じる三木希望さん(11)は「怖い人を声や所作で表現するのが難しい」と話していた。

 今年は幕開けの舞「三番叟(さんばそう)」を6人の三味線でにぎやかに盛り上げ、3幕目は当番組の大人らが「白浪五人男 稲瀬川勢揃いの場」、4幕目は保存会が「御所桜堀川夜討 弁慶上使の段」を上演する。