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新潟県文化財に新たに5件答申、今月末に正式決定

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新潟県文化財に新たに5件答申、今月末に正式決定

 県文化財保護審議会(芳井研一会長)は、10世紀末から11世紀初めの平安中期に作られたとみられる佐渡市長谷の古刹・長谷寺(ちょうこくじ)の「木造四天王立像」(彫刻)など5件を県文化財に指定するよう県教育委員会に答申した。内訳は有形文化財4件、無形民俗文化財1件。県教委の議決を経て3月末に正式決定し、県指定の文化財は373件となる。

 このほかの4件は、県の「新潟県近代行政文書」(2465点、歴史資料)▽長岡市の「卯ノ木遺跡出土品」(98点、考古資料)▽田上町の「行屋崎(ぎょうやざき)遺跡出土品」(77点、考古資料)▽上越市の八坂神社の祭礼「直江津・高田祇園祭(ぎおんまつり)の御旅所行事と屋台巡行」(風俗慣習)。

 四天王立像は、持国天▽増長天(ぞうじょうてん)▽広目天(こうもくてん)▽多聞天。平安時代の作で4体がそろった四天王像は県内に2例だけで、長谷寺の像が最古となる。

 新潟県近代行政文書は、明治期から昭和21年に作成され県立文書館に移管されたもので、県議会や市町村、山林行政などの実態を示し、県の近代を探る上で基礎となる貴重な資料。

 卯ノ木遺跡出土品は、津南町にある縄文時代草創期・早期の同遺跡から発掘された土器。押型文土器の学術的価値が極めて高いと評価された。

 行屋崎遺跡出土品は、7世紀後半の同遺跡から見つかった祭祀用とみられる木製品や金属製品、多様な土器などで、農村とは異なる稀少品が多い。

 御旅所行事と屋台巡行は近世に形作られた祭礼で、上越まつりの基盤。直江津地区と高田地区の関係性や歴史的な変遷がうかがえ、学術性を持つとされた。