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「琵琶湖周航の歌」百年、竹生島など「ゆかりの地」をバスと船で巡る

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「琵琶湖周航の歌」百年、竹生島など「ゆかりの地」をバスと船で巡る

 「われは湖(うみ)の子-」の歌い出しで知られる「琵琶湖周航の歌」が誕生し今年で百年を迎えるのに合わせ、県は20日、歌のゆかりの地を巡るバスツアーを初めて開催した。22人が参加し、高島市今津町中沼の「琵琶湖周航の歌資料館」や各地の歌碑などを巡り、歌について理解を深めていた。

 周航の歌は、旧制第三高等学校(現・京大)ボート部の小口太郎氏が、琵琶湖周航中の大正6年に詩を発表し、クルー仲間が当時学生の間で流行していた「ひつじぐさ」(吉田千秋作曲)のメロディーにのせて歌ったのが始まりとされている。百年を迎えることで関心も高まっており、県が旅行会社に委託して募集したところ、約1週間で定員(20人)がいっぱいになる人気だったという。

 参加者は、バスと船を乗り継いで、小口氏らが周航中に立ち寄ったとされる大津市の三保ケ崎や高島市の今津港、長浜市の竹生島、近江八幡市の長命寺などを回った。

 資料館では、滋賀を中心に活動している音楽ユニット「~Lefa~」が、ツアーに合わせてミニコンサートを開催。参加者も加わり、琵琶湖周航の歌を一緒に歌った。また同館職員の根来寛子さん(47)が各地の言い伝えを踏まえて歌を解説し、参加者らは熱心に聞き入っていた。

 大津市の自営業、山下弓さん(52)は「長崎出身なので歌をよく知らなかったが、歌詞が人生を表わしていると聞いて胸が詰まった。ツアーで一つ一つ物語をたどるところが面白かった」と話していた。