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ゴム製マットで児童、生徒誘導 県長野盲学校で卒業式

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ゴム製マットで児童、生徒誘導 県長野盲学校で卒業式

 県長野盲学校(長野市)で18日、卒業式が行われた。卒業生たちが安心して歩けるような社会を実現したいとの願いを込めて、同校体育館の会場の床に歩行誘導用のゴム製マットが敷かれた。

 マットはゴム製品メーカーの「錦城護謨(きんじょうごむ)」(大阪府八尾市)が開発した「歩導(ほどう)くん ガイドウェイ」。平成26年11月から販売している。合成ゴム製で、サイズは従来の点字ブロックと同じ30センチ幅だ。凹凸はないが、白杖や足から伝わる床との質感の違いで誘導路だと分かる。

 点字ブロックより薄く、段差もないことから、車いす利用者や高齢者も歩行・通行時につまずいて転ぶなどの危険性が少なくなる。また両面テープで取り外しができるため、点字ブロックがない場所でも容易に誘導路を設けられるのが利点だ。

 このマットは現在、全国の学校や病院など約800カ所で導入されている。同校でも昨年の卒業式で初めて使用され、校舎内にも設置されている。

 卒業式には同校小学部、中学部、高等部に通う男女計13人が臨んだ。マットは児童、生徒の座席と卒業証書が授与される位置を結ぶ約14メートルに敷かれた。自ら卒業証書を受け取った卒業生たちは次のステージに向けて意気込みを新たにした。

 中学部3年の三井芽衣さん(15)は「とても歩きやすくて安心できる。世の中に広く普及するといい」と話していた。