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鳥取市、リノベまちづくりを本格化 町中の遊休不動産を活用

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鳥取市、リノベまちづくりを本格化 町中の遊休不動産を活用

 空き店舗など町中の遊休不動産を新たな機能を加えて再生し、地域のにぎわいを生む「リノベーションまちづくり」に、鳥取市が新年度から本格的に取り組む。同市は全国でも比較的早くこの手法を取り入れており、民間主導の中心市街地活性化を後押しする。

 リノベーションまちづくりは、地域活性化を志す県内外の受講生が集まるリノベーションスクールが基本になる。スクールでは受講生が遊休不動産活用のプランを討議。それを所有者に提案し、所有者が得心すれば実事業化へ動き出す。

 同市は平成26年秋以降、スクールを3回開き、計9物件を対象にした。この中で、本と人のつながりをつくろうという「Bookcafeホンバコ」(27年5月開店)など2件が事業化された。また、物件の所有者と、活用する事業者とを結びつける家守(やもり)会社が2社誕生している。

 ホンバコでは店休日を利用、地元大学生がスイーツ喫茶を始めるなど派生的な事業も立ち上がった。同市では「人と人のつながりが生まれ、数値では計れない効果が出てきた」(市中心市街地整備課)と言う。

 同市の構想では33年度まで5年間、これまでスクールで対象にした物件があるJR鳥取駅前エリアで集中的に取り組む。スクールは秋に開くが、その他の時期もリノベーションまちづくり会議(仮称)として、事業者、所有者らにマッチングの“場”を提供。若者らによる働・遊・学・住のまちづくりを実現する。

 ただ、民間主導であり、市も活動者の一員という立場での参画だ。同課では「店をするとか、住むとか、町中で何かやりたい人が動きやすい環境にしていきたい」と話している。