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山梨の人形劇団「こんぺいとう」に内閣府担当大臣表彰

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山梨の人形劇団「こんぺいとう」に内閣府担当大臣表彰

 山梨市牧丘町倉科の農家の主婦7人が立ち上げた人形劇団「こんぺいとう」の活動が、県内の子供や親の共感を呼び続けている。昨年12月には、保育園や幼稚園など対象とした30年にわたる公演活動が評価され、政府の平成28年度「子供と家族・若者応援団表彰」で内閣府特命担当大臣表彰を受賞した。現在の劇団員は、創設者で劇団代表の渡辺けさ美さん(59)ら10人。子供たちに感動を届ける奮闘は続く。 

 今月11日、笛吹市立一宮北小で開かれた「6年生を送る会」。人形劇を見終えた卒業生の母親、米倉のり子さん(40)は「大がかりですてきな人形劇で、新鮮な感動を覚えました」と笑顔で話した。

 「こんぺいとう」の創立は昭和61年10月。牧丘町(当時)の倉(くら)科(しな)保育園の園児の母親グループがクリスマス会に人形劇を上演したのが発端だ。

 渡辺さんは「1回で終わるはずだったのに、まさか30年続くとは思いませんでした」と感慨深げに振り返る。

 公演回数は現在、年間約30回。民話、童話を題材にしたもののほか、オリジナルを含め約40作品。代表作は「ジャックと豆の木」「かっぱのきずぐすり」という。

 渡辺さんが脚本、演出、音響、人形製作を一手にてがけ、他の団員が人形操作とせりふを担当する。公演先の多くは保育園、幼稚園で、小学校や老人ホームなどへ出向くことも。

 平成2年に山梨学院大の人形劇フェスティバルで最優秀賞。15年には厚生労働大臣表彰を受賞した。これを機に、公演依頼が増えたという。昨年12月には内閣府の表彰31団体の一つに選ばれた。

 県教委社会教育課の担当者は「人形劇に興味を持った子供たちが舞台用音源のCD制作を手伝うなど、演劇活動が地域に根付いている」と高く評価する。

 昨年末の受賞に、定期公演先などから称賛の声が相次いだ。渡辺さんは「原点は保育園と幼稚園。子供たちに笑顔と感動を届け続けたい」と力を込めた。