産経ニュース

那須ブラーゼン、悲願の初V 初開催の宇都宮ロードでエース吉岡が殊勲

地方 地方

記事詳細

更新


那須ブラーゼン、悲願の初V 初開催の宇都宮ロードでエース吉岡が殊勲

 自転車ロードレースのJプロツアー第2戦「宇都宮ロードレース」(70・4キロ)が19日、宇都宮市森林公園(同市福岡町)周辺コースで行われ、那須ブラーゼンの吉岡直哉が1時間42分49秒で優勝した。ブラーゼンの選手の同ツアー優勝はチーム創設5年目で初めて。地元、宇都宮ブリッツェンは増田成幸の3位が最高だった。

 吉岡は「チーム全員の勝利。今季は6人のスタートで(選手数は)少ないが、チームとしての強さはいけるという自信がある」と喜んだ。ブラーゼンは他に、吉岡のラストスパートをアシストした岸崇仁35位など。ブリッツェンは岡篤志4位、小野寺玲31位など。

 同レースは今季新設された大会。前日のクリテリウムに続き、ツアー開幕を飾る宇都宮での連戦。大谷資料館(同市大谷町)でのスタートセレモニーでは、佐藤栄一市長が「宇都宮はサイクルステーションの整備など自転車に関する事業を進めており、新しいレースを共に発信したい」と出場選手を激励し、パレード走行のスターターを務めた。

 同館からのパレード走行に続き、同公園通りなど6・4キロを11周するコースで争われ、ゴールは鶴カントリー倶楽部(同市新里町甲)内を通る公道の急な上り坂「鶴の壁」の頂上に設定された。ゴール付近などで大勢のファンが観戦。この日の来場者は主催者発表で3千人だった。茨城県常陸太田市から観戦に来た40代の女性会社員はブラーゼンを応援。「吉岡選手はエースを任されてから、目の色が違っていた。これからも1つと言わず、2つ、3つと勝ってほしい」と喜んだ。

                   ◇

 ■勝負どころで会心スパート

 Jプロツアー初優勝を飾った那須ブラーゼンの吉岡直哉はゴール直後、清水良行監督やアシストした岸崇仁らと抱き合い、清水監督やチームメートと肩を組んで喜び合った。

 吉岡は「熟知したコースで、勝負どころは前日から考えていた」と会心の展開を振り返り、清水監督は「一から作りあげたチームで大きな意味のある1勝。一人一人が機能した。一戦一戦、力を付けていくチーム」と、今季新設された那須塩原市や那須町でのホームレースにも手応えをみせた。

 レースを仕掛けたのは地元・宇都宮ブリッツェン。残り3周となってから数人が前に出て、ライバルチームと先頭を入れ替えながら仕掛けた。だが、残り300メートルで前に出た増田成幸の隙を突いて吉岡が一気に飛び出した。ブリッツェンの清水裕輔監督は「レース展開は勝てるパターンにできたが、最後の勝負どころでの瞬間の判断が勝負を分けた」と分析した。