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「上武道路」待望の全線開通 着工から半世紀、物流や経済活性化に期待

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「上武道路」待望の全線開通 着工から半世紀、物流や経済活性化に期待

 前橋市と埼玉県熊谷市を結ぶ全長40・5キロの国道17号バイパス「上武道路」が19日、全線開通した。未開通だった前橋市の上細井町から田口町(3・5キロ)が同日開通。埼玉県北部から太田、伊勢崎、前橋へのアクセスが向上し、物流や観光、経済の活性化に期待が高まる。 

 上武道路は熊谷市の国道17号を起点に太田市と伊勢崎市を通り、前橋市田口町までの全長40・5キロで、田口町からは前橋渋川バイパスにもつながる。現在の国道17号の渋滞緩和のほか、物流の拡大で、産業振興や観光誘客にも期待が高まる。

 この日、前橋市のヤマダグリーンドーム前橋で開通式典が行われ、自治体関係者ら約190人が出席。

 大沢正明知事は「大幅な物流の効率化が図られ、利便性や生産性が飛躍的に向上する。沿線市町村と連携し、一層の企業誘致や産業振興、観光誘客に取り組んでいきたい」と話した。

 また、前橋市の山本龍市長は「観光開発、農業振興などあらゆることに皆で手をつなぎ合って進んでいきましょう」と語った。

 その後、田口町付近の開通区間でセレモニーが行われ、テープカットを実施。地元住民ら約500人が真新しい道路の誕生を祝し、午後4時半すぎからは一般車両の通行が始まった。

 通行開始を見に来た同市富士見町の女性(64)は「中学生のころ、近くに道路ができることを聞いていた。それがやっと形になったのを見られてうれしい」と興奮気味だった。

 上武道路建設の事業は昭和45年度に始まり、最初の開通は56年の太田市内5キロ。

 平成4年には埼玉と群馬にまたがる利根川に架かる新上武大橋が開通した。

 国土交通省高崎河川国道事務所によると、全線開通に伴い、熊谷市役所-渋川市役所の所要時間は75分で53分短縮。渋川市役所-伊勢崎市役所も26分短縮し、45分になる。

 上武道路で現在4車線なのは前橋市今井町から太田市武蔵島町の21・5キロ。今後、順次増設し全線4車線化を目指すという。