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四国最大級の大型望遠鏡で「本物の星を」 さぬきの博物館

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四国最大級の大型望遠鏡で「本物の星を」 さぬきの博物館

 全国の天文台などで使われた貴重な望遠鏡を展示している天体望遠鏡博物館(香川県さぬき市多和)に、四国最大級の大型望遠鏡が設置された。今後は年内の一般観望を目標に、モーターなど電気系統の修繕・調整などを行う。

 この望遠鏡は昭和47年製で、反射鏡の口径60センチ、重さ12トン(土台含む)の反射望遠鏡で、京都大学の大宇陀観測所(奈良県宇陀市)から譲り受けた。同観測所では62年、この望遠鏡を日本で初めて銀河系外の星団などを鮮明に観測できるよう改修、平成27年に役目を終えるまで、日本の天文学の発展に大きく貢献した。

 今月9~10日にかけて観測所で解体と搬出作業を行い、11日に陸路で博物館に搬送、クレーンを使って、建物がスライドする新設の観測室に搬入し、組立作業を行った。

 博物館を運営している社団法人の代表理事、村山昇作さん(67)は「中学の時にプロ用の望遠鏡で見た鮮烈な星の記憶が忘れられない。一般の望遠鏡では、雲のようにぼんやりとしか見えない星団や銀河もこの望遠鏡ではっきり見える。特にM13星団はミラーボールのように美しい。そんな本物の星を子供たちに見せてあげたい」と話した。

 博物館は、旧多和小学校跡地(敷地面積6800平方メートル)を改修して28年3月に開館。使わなくなった望遠鏡を譲り受け、現在約300台を展示し、観測会も行っている。