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丹波佐吉の神馬像を師匠の子孫が見学 香川・富丘八幡神社

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丹波佐吉の神馬像を師匠の子孫が見学 香川・富丘八幡神社

 香川県の「小豆島狛犬(こまいぬ)探求会」が土庄町の富丘八幡神社境内で発見した全国的にも珍しい江戸末期の石彫家、丹波佐吉が制作した神馬像を13日、佐吉の師匠、難波伊助の6代目の子孫で佐吉の研究者でもある兵庫県丹波市の難波金兵衛さん(62)が見学に訪れた。

 神馬像は、砂岩製で高さ約75センチ、長さ約80センチ。台座部分には佐吉が自分の作品に彫る「照信」と花押が文久元(1861)年の日付とともに残っている。

 文化13(1816)年、但馬竹田(現・兵庫県朝来市)で生まれた佐吉が文政3(1820)年、石工だった伊助の養子となり、師事し、23歳で独立。現在の奈良県宇陀市を中心に石仏や地蔵、狛犬など多くの作品を残している。

 伊助は後に名を金兵衛に改め、難波家は石工として現在まで続いており、石彫加工品の製作や建設業を営んでいる。丹念に神馬像を見た難波さんは「佐吉が彫った神馬を初めて見た。貴重で、奉納の経緯が知りたい」と話し、傷みの激しさに驚いていた。

 歴史的な価値と見学者もあることから、同神社では見学しやすい場所に移し、新たな台座や屋根を設けて風化を防ごうと計画。三木孝男宮司は「専門家の意見を参考に4月中には移設を完了させたい」としている。

 探求会では佐吉に詳しい研究者を招いて調査を予定している。