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きょう千葉県内各地で鎮魂の祈り 旭で追悼式、炊き出し体験も

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きょう千葉県内各地で鎮魂の祈り 旭で追悼式、炊き出し体験も

 東日本大震災の発生から6年を迎える11日、県内各地では追悼行事などが開かれ、犠牲者への鎮魂の祈りに包まれる。9日に告示された県知事選に立候補した主要3陣営は大きな音による街宣活動を控えたり、県内の被災地を回ったりすることを予定している。

 ◆防災学ぶ1日に

 県によると、東日本大震災で県内では、死者が関連死を含めて22人に上った。このうち、津波で14人が死亡した旭市では、県と同市の合同による6回目の追悼式が行われる。いいおかユートピアセンター(同市横根)を会場に午後2時半に開式。震災が発生した2時46分には黙祷(もくとう)をささげて献花などが行われる。

 追悼式会場に隣接する市防災資料館(いいおか潮騒ホテルに併設)では、被災した市民らが中心となり「3・11を継承する集い」を午前11時から開く。「防災を学ぶことは未来を守ること」をテーマに、津波に流され九死に一生を得た同市飯岡の仲條富夫さんが午後4時半ごろ、震災当時の経験などを語る。

 震災後に開業した道の駅「季楽里(きらり)あさひ」(旭市イ)では、同施設の防災拠点機能を活用して、今後の災害に備えるためのイベントを初めて行う。車中泊の避難者を受け入れることができる施設として、道の駅にある携帯電話の充電装置や授乳室、多目的トイレなどの設備を来場者にアピールする。

 また、炊き出しのデモンストレーションとして、一度に150人分を調理できる「防災鍋」を使い、店に並ぶ生鮮食品などの地場産品で作った豚汁を来場者に配る。配布は正午と午後1時からの2回を予定している。会場では、自分の地域の良さを伝える活動に取り組む「子ども観光大使」の小学生が参加して、配布などを手伝う。子供たちは今後、「旭市防災キッズ」として新たな活動を始める予定だ。

 成田市の成田山新勝寺では、全国各地の災害で亡くなった人の追悼と、復興を祈願する「全国災害物故者総供養会」を午前11時から開始。地震発生時刻の午後2時46分には境内の釣り鐘を打ち、黙祷をささげる。

 ◆知事選各陣営も…

 知事選で論戦を繰り広げる各陣営も、震災6年の節目に合わせた選挙活動を行う。

 新人の元高校教諭、角谷信一氏は柏市や松戸市で放射能汚染の安全対策などに関する政策を訴え、市川市で原発廃止を訴えるイベントに参加する。現職の森田健作氏は旭市での追悼式典に出席して式辞を述べる。選挙活動では本人の遊説は行わず、陣営も街頭で大きな音を出した活動は控えるという。新人の前浦安市長、松崎秀樹氏は旭市で遊説などを行う予定で、陣営関係者は「被災地を回りたい」としている。