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「自転車の街」でにぎわい再生 土浦駅ビルにサイクリング拠点整備へ 茨城

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「自転車の街」でにぎわい再生 土浦駅ビルにサイクリング拠点整備へ 茨城

 土浦市は平成30年春をめどに、県やJR東日本と連携し、JR土浦駅ビル「ペルチ土浦」(同市有明町)に、サイクリングの拠点施設を整備する。東京方面から電車で訪れる人が自転車を借りたり、自分の自転車を組み立てたりするスペースや、サイクリストサポートショップも設ける。自転車の街「土浦」をアピールするとともに、市内で買い物や散策をしてもらい、中心市街地ににぎわいを取り戻したい考えだ。(篠崎理)

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 筑波山の麓や霞ケ浦の沿岸を走り、総延長約180キロの長さを誇るサイクリングロード「つくば霞ケ浦りんりんロード」が昨年11月に完成し、その中心部に位置する土浦市では、「自転車」をキーワードにした活性化を模索していた。

 計画では駅ビル1階に約580平方メートルの場所を確保し、自転車の販売やレンタサイクル、自転車の修理、電車で運んだ自転車の組み立てができるスペースを用意するほか、市の情報も発信する。地下1階の約380平方メートルにシャワー付きの更衣室やコインロッカーなどを備える。

 また、土浦駅から同ロードへのアクセスルートにコースラインの案内表示も整備する。今年夏には工事に着工する。

 サイクリングの拠点施設を駅ビルに設けるのは、土浦駅が東京方面からの玄関口となっているからだ。市政策企画課によると、日本のサイクリング人口は500万人弱で、その約半数を首都圏在住者が占めるという。「土浦には全国有数の花火大会やマラソン大会があるが、交通の利便性が良いため、日帰りしてしまう。観光客などの交流人口も減少傾向にあり、年間を通して首都圏の人を取り込みたい」(同課)という狙いがある。

 かつては県南の商都としてにぎわった土浦市も、筑波研究学園都市を核としたつくば市や、郊外型ショッピングセンターに客を奪われ、中心市街地は「シャッター通り」とも揶揄(やゆ)される。

 市政策企画課は「サイクリングロードそのものを楽しんでもらうほか、自転車の機動性を生かして土浦市を散策してもらい、街の活性化にもつなげたい」と話している。