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高齢者と学生、本で交流 河合の老人ホームで40人が意見交換 奈良

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高齢者と学生、本で交流 河合の老人ホームで40人が意見交換 奈良

 高齢者と大学生が本について意見交換をする「非公式セルフビブリオバトル」が河合町の有料老人ホーム「ウェル・エイジング・プラザ 奈良ニッセイエデンの園ふれあいプラザ」で行われ、奈良大学の学生や施設の利用者ら約40人が参加した。

 本を通じて人と関わり、主体的にコミュニケーションを図ってほしいと企画された。公式のビブリオバトルでは、好きな本の魅力を聴衆に伝え、最も読みたい一冊を選ぶが、この日は投票は行わず、学生と聴衆のディスカッションを中心に行った。

 発表を行ったのは、同大文学部国文学科の4年生4人。谷崎潤一郎の「痴人の愛」や、吉本ばななの「キッチン」など、卒業論文で研究した本のあらすじや、その本の魅力、読んでほしいポイントなどをそれぞれが5分間の制限時間内で発表した。

 明治時代の女学生を描いた小杉天外の「魔風恋風(まかぜこいかぜ)」を発表した山田美嶺(みれい)さん(22)は「自分の感じたことを言葉に出して伝えることが難しかった。あまり認知されていない本について向き合うことはいい勉強になった」と話した。

 河合町の無職、江波弘子さん(77)は「若い人がどのような本を読んでいるのか興味があった。文学を学んでいる学生ならではの書評だった」と話していた。