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特別天然記念物「宝生院のシンパク」、土壌改良工事を開始 香川

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特別天然記念物「宝生院のシンパク」、土壌改良工事を開始 香川

 香川県土庄町の小豆島霊場54番札所・宝生院の境内にある国指定の特別天然記念物「宝生院のシンパク」の根元などの土壌改良工事が始まった。平成28年度から4カ年計画の事業で、一部は5月上旬に完了する予定。

 平成27年10月に同町で全国巨木フォーラムが開催されるにあたり、同年8月にシンパクの健全度調査を実施。その結果、樹勢が衰退傾向にある「やや不良」と判定された。

 シンパクの周囲は石柱と鉄製の鎖の囲みで立ち入りが規制されているが、外側は長い年月、訪れる見学者らによって踏み固められ、さらに他の樹木が植栽されていて、養分を吸収する根の活動が妨げられているという。

 土壌改良工事は、樹勢の衰退を止め、施肥や枯れ枝の切除などで樹勢を取り戻すのを目的に、同寺が国や県、町とともに実施する。総工費は約1200万円。

 まずはシンパク北側の囲みの外を、根を傷めないようにエアスコップで深さ約50センチまで掘削。粘土質を取り除いたり、圧力を和らげる土壌改良材を埋めたりして、有機肥料や化学肥料を施す工事が行われている。その後、5月上旬の完成予定で幅約1・5メートル、長さ約23メートルのウッドデッキを設置して根元を保護するという。

 シンパク(真柏)はヒノキの一種。宝生院のシンパクは古墳時代に応神天皇がお手植えしたと伝えられ、樹齢1500年以上と推定されている巨樹。昭和30年に国の特別天然記念物に指定されている。