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渓流釣りきょう解禁 群馬県開発「ハコスチ」は強烈な引きとジャンプ魅力

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渓流釣りきょう解禁 群馬県開発「ハコスチ」は強烈な引きとジャンプ魅力

 多くの釣りファンが待ち望んだ渓流釣りが1日、県内各地で解禁となる。県によると、群馬はニジマスなどの管理釣り場が国内最多の60カ所を数え、釣り好きも多い。県内外からさらに多くの釣り人を呼び寄せようと、県水産試験場が遊漁用として国内で初めて開発した「ハコスチ」が期待を集めている。(橋爪一彦)                      ◇

 ハコスチは、箱島系ニジマスのメスと北米産ニジマス(スチールヘッド系)のオスを掛け合わせ約10年をかけ開発、昨年の1月に商標登録した魚だ。

 鰭(ひれ)がぴんと張り、針に掛かってからの強烈な引きやジャンプする様子は従来の釣り堀のニジマスのイメージを大きく変える。

 その魅力を広く知ってもらおうと県はルアー釣り体験教室を先月25日、川場村で初めて開催した。

 県の川場養魚センターの松岡栄一所長は「強い引きと美しさは釣り人をとりこにすると思う。やはり県で開発したギンヒカリは食べておいしく、ハコスチは釣って楽しい。ブランド魚として育ってほしい」と話す。

 ハコスチは80センチほどに成長するが、一代交配種(F1)なので他の魚と交雑せず、生態系を壊す心配もないという。

 県内の漁協も、ハコスチ目当ての釣りファンが増えることを期待する。

 禁漁中の冬季(9月21日~2月末)でも釣りが楽しめるように、群馬漁業協同組合は昨年10月に初めて利根川にヤマメなどとは違い禁漁の対象種ではないハコスチを放流した。

 同漁協の大島進一組合長は「放流したハコスチは前橋市の大渡橋周辺など川にまだ残っており、当面は楽しめる。今育てているものが大きくなればまた放流したい」と話す。

 また、上野村も昨年10月から先月19日まで村内を流れる神流川にハコスチ専用の釣り場を運営した。関東各地からハコスチ目当ての釣りファンが多数訪れ、来年の開催を早々に決めた。

 県庁の裏を流れる利根川で大型のマスが釣れる-。釣り人にとっては夢のような話が現実に起きている。群馬の魅力アップにハコスチが強力な助っ人になる日は近い。