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大田市・平ノ前遺跡から金銅製歩揺付空玉が出土 朝鮮半島製か 島根

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大田市・平ノ前遺跡から金銅製歩揺付空玉が出土 朝鮮半島製か 島根

 約1400年前の古墳時代後期のものとみられる金銅製の装飾品「歩揺付空玉(ほようつきうつろだま)」が、島根県大田市の平ノ前遺跡から見つかり、県埋蔵文化財調査センターが発表した。精巧な作りから朝鮮半島で作られた可能性もあり、同センターは「当時の朝鮮半島と日本海沿岸の交流がうかがえる資料」としている。3月10日まで、出雲市の県立古代出雲歴史博物館で公開している。

 平ノ前遺跡は、弥生時代後期から奈良時代にかけての集落跡で、山陰道整備に伴い、同センターが昨年5~12月に3100平方メートルを発掘調査。この結果、水路跡や建物跡、さまざまな祭祀(さいし)遺物などとともに、空玉が出土した。高さ、幅ともに1センチ程度。「歩揺」と呼ばれる木の葉状の装飾部分が4枚あり、長さ1・2センチ、幅5・5ミリ。

 空玉は、半球状の金属を合わせて中が空洞になっている。装着して歩くと、玉の周りについた飾りが揺れるため、「歩揺」とされ、朝鮮半島では5~6世紀の王墓などから出土する。県内で空玉が見つかったのは5例目で、このうち歩揺付は2例目。

 その精巧さから、同センターでは「朝鮮半島製か、朝鮮製品を基に国内で作られた」と推定。水路跡で多くの祭祀遺物とともに出てきたことから、「水田開発などに関わる『水辺の祭祀』のささげ物として用いられた」とみている。