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【News ちば深読み】TDR、外周遊歩道で魅力アップ 千葉

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【News ちば深読み】
TDR、外周遊歩道で魅力アップ 千葉

 ■夢の国で東京湾の絶景「発見」

東京ディズニーリゾート(TDR、浦安市舞浜)が進化を続けている。外周遊歩道の整備で、東京湾の眺望が「発見」され、海辺散策の魅力がアップ。ホテルも潮風を楽しみたい訪問客のニーズに応えようと対応を急いでいる。

 TDRは4月15日に34回目の誕生日を迎える。昭和58年のこの日、米国以外で初めてのディズニーテーマパーク、東京ディズニーランド(TDL)が開園して第一歩を記した。61年7月に最初のホテル、サンルートプラザ東京が開業して「お泊まりでディズニー」の時代が幕を開けた。現在、パーク入園保証などの特典付き宿泊プランがある「オフィシャルホテル」は同ホテルを含めTDR内に6施設あり、高い稼働率を誇る。

 各ホテルともTDLと、平成13年にTDL隣接地に開園した東京ディズニーシー(TDS)への訪問客が利用の中心だが、「ディズニー以外」の客獲得に力を入れる動きが目立つ。きっかけは、平成24年2月の東京ゲートブリッジ開通だ。東京湾に突き出たTDRからは富士山や三浦半島、房総半島がのぞめる。そこにアクセントとなるゲートブリッジが加わり「絶景度」が一気にアップした。ホテル関係者の一人は「東京湾の眺めは、ここからが最高」と胸を張る。

 ◆夕景に写真ファン

 護岸工事に合わせ、堤防の上にテラスを備えた遊歩道整備が進んでいるのも追い風だ。人影がほとんどなかった外周には、散歩やジョギングをする人が目につくようになり、晴れた日の夕方には、東京湾の夕景を目的に写真ファンが集まる。

 オフィシャルホテルの一つシェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルでは、こうした流れに合わせ、2月にアラカルト(単品)料理レストラン「ガレリアカフェ」(186席)を1階にオープンさせた。TDL、TDSが目的の宿泊客はパークで過ごす時間が長い。ホテルでランチやディナーをゆっくり味わう人は少ないから、各ホテルともバイキング形式のビュッフェレストランを重視してきた。

 同レストランはコンセプトを変え、午前7時~深夜12時、連続して営業する。朝の朝食を除き、立ち寄り客を想定した単品メニューを、1千円台後半を中心価格に提供している。テラス席は犬と一緒に食事も可能で「ワンちゃん連れ散歩客」の取り込みも狙う。

 ◆シーサイド人気上昇中

 TDL、TDSの外周に沿って建つオフィシャルホテルにはTDL、TDSに面したパークサイドの部屋と反対側のシーサイドの部屋がある。シンデレラ城などが見えるパークサイドを希望する人が多いが、東京湾の潮風を感じられるシーサイドの人気が上昇中という。

 外周整備はこれからも進む。TDRが神奈川県湘南地区などに並ぶ海の観光地になる日が来るかも知れない。(江田隆一)