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水城跡で木樋出土 福岡・太宰府堀への導水用か

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水城跡で木樋出土 福岡・太宰府堀への導水用か

 福岡県太宰府市の国特別史跡・水城跡で、導水用とみられる7世紀後半ごろの木樋(もくひ)が再確認され、市教育委員会が24日発表した。残存状態が良く、当時の土木技術を知る貴重な史料といえる。

 確認されたのは、水城の土塁を貫くように設置された木樋の一部。底板と側板、ふた板を組み合わせた構造で幅約1・2メートル、高さ約80センチ。水城の幅とほぼ同じ約80メートルにわたって続いていたとみられる。残存部分は築造時のままで、底板には部材を固定するほぞ穴も付いていた。

 この木樋は昭和5年からの調査で見つかり、埋め戻されていた。市教委は今回、史跡の保存整備のため改めて発掘調査した。

 水城は全長1・2キロの土塁で、朝廷の拠点だった大宰府防衛を目的として、「白村江の戦い」の翌664年に築造されたとされる。外側には敵の侵攻を防ぐ堀が設けられ、木樋を通して水を注ぐようにしていたらしい。

 このほか、土塁の地層には670年代後半の筑紫地震の痕跡とみられる波打ちも見つかった。

 現地説明会は3月4日午前10時から正午まで。