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芝古墳後円部から造成跡 壇状設備「造り出し」の存在予想 京都

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芝古墳後円部から造成跡 壇状設備「造り出し」の存在予想 京都

 乙訓古墳群の一角にある京都市西京区大原野石見町の前方後円墳、芝古墳(6世紀前半)の後円部から、壇状の設備「造り出し」の存在を予想させるような造成跡が出土し、京都市文化財保護課が発表した。兄弟古墳ともされる井ノ内車塚古墳(長岡京市)からも同様に出土しており、関連性が注目される。

 芝古墳は全長32メートルの前方後円墳で、この地域の首長墓とされる。墳形や埴輪(はにわ)の形状から6世紀前半の築造で、近くの井ノ内車塚古墳と井ノ内稲荷塚(いなりづか)古墳(いずれも前方後円墳)は同族の墓とみられている。

 国史跡指定に向けた古墳形状確認のため約160平方メートルを調査したところ、後円部東側の中央に近い場所から造り出しの存在を予想できるような、L字状に屈曲した痕跡を、墳丘の立ち上がり部で確認した。西側からは確認できなかった。

 造り出しは祭祀の場ともいわれる。後円部と前方部の境目のくびれ部周辺にとり付くのが一般的で、今回のような後円部は珍しい。井ノ内車塚古墳では後円部の西側で確認されている。

 同課は「今回は造り出しとして確認されたわけではないが、井ノ内車塚とは後円部の東と西という逆方向に造られていたとすれば興味深い」と話している。

 また今回の調査では、後円部の直径が23メートル、くびれ部の幅が13メートルと確認されたほか、円筒埴輪と、上部の口部分がラッパ状に開く朝顔型埴輪片が多数出土。中には作者・産地を意図するヘラ記号が刻まれたものもあった。

 現地説明会は25日午前10時~正午。小雨決行。付近に駐車場はない。問い合わせは同課(電)075・366・1498。