産経ニュース

今年の選挙展望 6市町で首長選 横浜、カジノ誘致が争点

地方 地方

記事詳細

更新


今年の選挙展望 6市町で首長選 横浜、カジノ誘致が争点

 衆院の解散、総選挙も予想される今年、県内の自治体でも横浜、川崎の2政令市と横須賀、鎌倉、三浦の3市など、5市1町で首長選挙が行われ、1市3町1村で議員選挙が行われる。現時点での主な選挙を展望する。

 今年最大の注目は8月に任期満了を迎える横浜市長選だ。カジノを含むIR推進法の成立を受け、カジノ誘致が市長選の争点に浮上している。

 林文子市長は3選出馬について明確な態度を示していないが、2020年東京五輪・パラリンピックの開催や市庁舎移転が控える中、出馬に前向きとみられており、「厳格な規制をしたカジノが(IRに)入るのは有力な手法」「地元財界からぜひ進めてほしいとの声がある」などと発言している。

 ■支援態勢は流動的

 平成25年の前回市長選では自民、民主(現民進)、公明が相乗りして林市長を推薦するなど“盤石の態勢”で臨んだが、今回は衆院8区選出の民進の江田憲司代表代行が「カジノ誘致反対」を打ち出しており、対抗馬の擁立を目指している。

 しかし、民進市議の中には、林市長の市政運営を評価する声もあり、支援態勢が整うかは流動的だ。共産は野党連携を視野に候補者選定を進めている。

 元衆院議員で前逗子市長の長島一由氏が11日、「カジノ誘致反対」を掲げ、出馬表明している。

 11月に任期満了を迎える川崎市長選をめぐり、福田紀彦市長は再選出馬を明言していないが、商工会議所や業界団体など40を超える主要団体で構成する「市地域団体連絡会議」を中心に福田市長の“続投”を求める動きが活発化しつつある。

 共産は候補者擁立を検討中だ。

 ■横須賀は波乱含み

 6月に投開票の横須賀市長選では、すでに吉田雄人市長が3選出馬を表明している。

 ただ、市政運営に不透明な点があるとして、市議会側が吉田市長と対立。地方自治法違反の罪で吉田市長を横浜地検横須賀支部に刑事告発するなど、最大会派の自民などとの間で溝が一層深まっており、自民を中心に独自候補擁立に向けた人選を急いでいる。共産も候補者擁立を検討中だ。

 10月に任期が満了となる鎌倉市長選では、松尾崇市長が3選出馬に意欲を見せる。不祥事の対応をめぐり市議会の混乱が続いているが、4月に市議選を控えており、目立った対抗馬擁立の動きは出ていない。

 6月に任期満了を迎える三浦市長選は、現在3期目の吉田英男市長が態度を明確にしておらず、ほかに出馬の動きも表面化していない。

                   ◇

【用語解説】IR推進法

 統合型リゾート(IR=Integrated Resort)整備推進法。IRは大型ホテルや商業施設、会議場などが一体となった施設で、その一部にカジノも含まれる。同法は平成27年に自民党や維新の党(当時)が議員立法で法案を再提出し、IRの整備に向けて基本的な方向性を示したもの。政府は同法施行後1年以内をめどに、カジノの規制やギャンブル依存症対策などを盛り込んだ「実施法」を整備する方針。