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篠山市が建設業者25社と協定 自然石や木材使い生物に優しい農業用水に

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篠山市が建設業者25社と協定 自然石や木材使い生物に優しい農業用水に

試験的に改修された水路。生き物が戻ってきているという=篠山市真南条上(同市提供) 試験的に改修された水路。生き物が戻ってきているという=篠山市真南条上(同市提供)

 生き物に優しいまちづくりに向け、篠山市は、今年度策定した指針に基づいた農業用水路の整備を進めるため、近く市内の建設業者25社と協定を結ぶ。改修を考えている農家や施工業者の理解を深めることで、コンクリート張りにしてしまうのではなく、生態系を保つことができる用水路網の拡大を目指す。

 同市は平成25年度に「生物多様性ささやま戦略」を掲げ、生き物との共生が可能な「ふるさとの川再生事業」を開始。昨年5月には同市日置で石積みの水路を完成させた。

 さらに、市管理の河川だけではなく、農業用水路にも取り組みを広げようと、同4月には「農村環境の生態系保全に配慮した水路整備指針」を策定。メダカなどの水生生物が隠れたり、水路に落下したカエルなどが脱出したりできる新たな工法を提示した。

 同市によると、これまでに市内約200の地区農会に指針を配布する一方、同12月には市内建設業者を対象にした研修を実施。コンクリートで固めてしまうのではなく、自然石や木材を使い、水草が育つような水路づくりへの理解と協力を求めてきた。

 指針策定前に試験的に改修された用水路では生息環境が自然に形作られ、ドジョウやイモリが見つかったりするなどの効果が現れているという。同市農都環境課は「施工業者が農家に働きかけることで広がっていく。協定により、生き物が集まる水路整備が加速する」と期待している。

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