産経ニュース

南あわじ市が「バーチャン・リアリティ」配信 食卓囲む雰囲気楽しんで

地方 地方

記事詳細

更新


南あわじ市が「バーチャン・リアリティ」配信 食卓囲む雰囲気楽しんで

ゴーグルを装着すると、奥のテレビ画像が360度立体的に見える「バーチャン・リアリティ」=11日、南あわじ市役所 ゴーグルを装着すると、奥のテレビ画像が360度立体的に見える「バーチャン・リアリティ」=11日、南あわじ市役所

 南あわじ市は11日、バーチャル・リアリティー(VR=仮想現実)を利用しておばあちゃんと一緒に食事をしている雰囲気を楽しめる動画「バーチャン・リアリティ」の配信を市の特設サイトで開始した。一人で食事している都会の“孤食”の人たちに同市の食材や田舎暮らしの素晴らしさを体感してもらおうというもので、VRを使った自治体の試みとしては全国的にも珍しいという。

 昨年から同市が実施するシティプロモーション「あわじ国」の一環で国の「地方創生加速化交付金」を活用。食料自給率が170%を超える同市の「食」を打ち出し、田舎らしい心温まる食卓風景を用いたVRのアイデアが採用された。VRは専用ゴーグルにスマートフォンを入れて映像を見ると、頭の動きに合わせて視界が変化して360度に広がる仮想現実の世界を楽しめ、ゴーグルがなくても指で操作すれば360度映像を楽しめる。

 同市の公式サイトからリンクされた特設サイトでは、おばあちゃんや家族とともに食卓を囲む映像が2種類用意され、おばあちゃんが「おいしいかぁ~」「仕事はどうなんやぁ~」「体、大事にして頑張ってなぁ~」など優しく声をかけてくれる。周りの家族からも「せんどぶり(久しぶり)やなあ」などねぎらいの声があり、本当に食卓にいるかのような感覚を味わえる。

 食卓には「3年とらふぐ」「淡路ビーフ」など特産品が並び、家族が料理を紹介するなどさりげなく同市のPRが盛り込まれているほか、タマネギドレッシング、レタスのみそ汁のレシピなどがあり、映像から同市の食材に興味を持ってもらえるよう工夫を凝らした。

 ふるさと納税を申し込んだ先着200人にVRを楽しめる簡易ゴーグルをプレゼントするなどして周知を進める。担当者は「癒やされる映像をきっかけに南あわじ市に関心を持ってもらい、特産品やふるさと納税のPR、移住促進などにつながれば」と期待している。