産経ニュース

首相が糸魚川視察 「勇気づけられた」被災者ら復興へ思い新た

地方 地方

記事詳細

更新


首相が糸魚川視察 「勇気づけられた」被災者ら復興へ思い新た

 昨年12月、大火に見舞われた糸魚川市の現場を11日、安倍晋三首相が視察に訪れ、励ましを受けた被災者らは「勇気づけられた」と、復旧・復興に向けた思いを新たにした。米田徹市長は「首相には『ありとあらゆる対応をしたい』と言っていただき、国がしっかりと支えていくという姿勢を示してもらえた」と述べ、国や県の支援を生かしながら街の再建を急ぐ考えを強調した。

 安倍首相は午前10時すぎに北陸新幹線でJR糸魚川駅に到着。創業約200年の老舗割烹(かっぽう)、鶴来家の焼け跡や、延焼の被害に遭いながらも今月2日に営業を再開した明治3(1870)年創業の山岸呉服店の仮店舗などを、米山隆一知事や米田市長らと視察した。

 雪がちらつき、強風も吹く寒空の下、深刻な状況を確認した安倍首相は被災者にねぎらいの言葉をかけ、笑顔で握手を交わした。

 山岸呉服店の山岸美隆社長によると、首相からは「被災前よりも活気のある商店街を目指す。あらゆるものを総動員して支援するので頑張ってください」と声を掛けられたという。山岸社長は「忙しい中でも来てもらい、勇気づけられた」と感慨深げに語った。

 安倍首相は市商工会議所で被災者らの声に耳を傾け、市役所で米田市長らと意見を交わした。市役所前で待ち構えていた市民らに首相は「大変でしたね」と声を掛け、握手をした同市の渡辺ふみえさん(68)は「来てくれただけでうれしく、ありがたい。糸魚川の文化をよみがえらせてほしい」と話した。

 意見交換後、米田市長は「市民と対話を重ね、歴史と文化を大切にした街づくりを進めたい」と語った。