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蔵書検索の精度アップへ 京都府立図書館、大学や企業と連携

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蔵書検索の精度アップへ 京都府立図書館、大学や企業と連携

 府立図書館(京都市左京区)は、府内の図書館などの蔵書を一括で検索できる「府図書館総合目録ネットワーク」の精度をあげるため、大学や企業と連携したプロジェクトを実施する。同一の書籍ながら文字のサイズなどのちょっとした表示の違いでデータが複数化されるケースをひとつにまとめるなど、改善を図るのが狙い。

 連携するのは、国立国会図書館や、図書館情報学を研究する同志社、筑波、千葉の3大学、バーコードなどで書籍を特定する「ISBN」を使って蔵書の管理・検索を可能にしたシステムを提供する企業の「カーリル」。

 現在、府立図書館に蓄積されている蔵書のデータは244万データで、府内59カ所にある図書館・読書施設なども合わせると約713万データに及ぶという。

 だが、そんな中で現在の検索システムでは、同一の書籍ながらタイトルの字の大きさや漢字と平仮名の違い、さらにISBNでの誤ったバーコードが印刷されるなどで複数のデータで表示されたり、シリーズものが連続して表示されなかったり-といった課題が出ているという。

 このため、新たに実施する産官学による連携プロジェクトでは、府立図書館の目録ネットワークのデータを国会図書館が管理するデータと突き合わせて同じ書籍を特定していく。

 さらにこの段階で特定できない場合は、システムや図書館に関心のある人を中心に多く募り、一つ一つを判定してもらう「クラウドソーシング」を導入して、解決を図る。府立図書館によると、全国の公立図書館でクラウドソーシング方式を導入したケースは、これまでにはないという。

 このほか、書籍を横断検索する上で欠かせない資料データの項目も、書名・巻次・著者名・出版社・ISBNなどの8項目から、価格、シリーズ名、付録情報などを追加して約30項目に拡充するため、検索の精度も格段にあがるという。

 府立図書館は「連携プロジェクトを平成30年度末まで続けて成果を見たい。クラウドソーシングの開始時期は現在検討中で、なるべく早く始めたい」としている。