産経ニュース

「仏法の種、心の中で育んで」 村上・薬師寺管主が新著 奈良

地方 地方

記事詳細

更新


「仏法の種、心の中で育んで」 村上・薬師寺管主が新著 奈良

 法相(ほっそう)宗大本山の薬師寺(奈良市)で11月20日に行われた村上太胤(たいいん)管主(69)の「晋山(しんざん)式」(就任披露式)を記念する新たな説法集「仏法の種まき」が、講談社から発刊された。釈迦や法相宗、薬師寺の教えを分かりやすく説き、「皆さんの心の中にも仏法の種がまかれ、大きく育んでいただくきっかけになれば」としている。

 村上管主は「仏法の素晴らしさを再認識し、自分を良くするために、さらに周囲の人たちが幸せになるよう教えを実践するため」に新著を発刊した。

 新著では、釈迦の教えが説かれている教典として「般若心経(はんにゃしんぎょう)」を詳しく紹介。努力し続ける求道者である菩薩を主人公としているのは、「菩薩の修行をすることで誰もが救われる」ためと説明する。「唯識(ゆいしき)」と呼ばれる考え方を教義とする法相宗の修行については、「自分の心を変えていこうと努力することにある」と説いている。

 また、「相手を変えるのではなく、自分が変わる」「すべてのものはつながっている」といった格言を記し、「何でもないふりをするやせ我慢の心で毎日を過ごしてみては」ともすすめる。

 新著ではさらに、道昭や行基、鑑真、徳一、忍性ら「仏の種」を広めた先人を紹介。「教えの種を育てる」では、「もっと積極的に種をまき、よく育つように水や肥料をやり、しっかりと生育を見守らなければなりません」と、自身の強い思いを記している。

 1冊1600円。主な書店のほか薬師寺でも販売予定。